黒部源流釣行2006(その4)

narukawa119

2006年10月03日 20:27

とうとう最終日。
今日は初日に試し釣りをした薬師沢の中俣(つまり沢の本流)を釣ってから下山することにしました。
7時過ぎに薬師沢小屋を後にして1時間ほどで出合に到着。そこから少し下流側へ下って12時まで釣り上がります。
この日最大の22cm
スタートしたのは8時30分頃で、黒部でこんな早朝からフライに出てくれるか半信半疑でしたが、あっさりと1投目で釣れました(笑)
薬師沢小屋周辺の本流で朝方に反応がなかったのは、やっぱり時間帯の問題じゃなく、小屋に近くてスレていたからのように思います。
今日もすこぶる反応が良い。
流れが急で深さがあるプールで明らかに尺越えの影を発見!底石が白っぽいのでゆらめく影が良く見えるんです。
こいつを上げてやるー!と粘りましたが・・・やっぱり反応してくれませんね~。手持ちの目ぼしいドライ、ショットをかませたニンフ各種も試したんですが、ダメでした。
薬師沢中俣の渓相
 
おとなしくしてくれませんね~

対岸の垂れ下がった木の枝の下、いかにもの細い流れに、まずまずのイワナが定位していました。ブラックパラシュートを1mほど上流へ落とす。うまい具合に若干遅めにフライが流れ・・・ちょうどイワナの目の前に・・・すると、ゆっくりとそいつは浮上して、何のためらいもなくフライに口を割る。これが楽しくないはずがありません。

もう一つ、対岸にいかにものポイントがありました。小さい落ち込みなんですが、結構な深さがある様子で、その1m四方程度の落ち込みに対岸から朽ちた太い枝が入り込み、フライを引っ掛けそうな雰囲気。しかもその下流側にちょうど大岩が控えている。大岩の影に大物が潜んでいる雰囲気がありありです。
何とか枝に引っ掛けないよう狭いスペースにフライを落とし、大岩の脇を通過させる必要があります。
何投目か。うまく狙い通りのスペースにフライは落ち、ややゆっくり目に大岩の脇、まさしく絶好のところで、やっぱり、大きな黒っぽいイワナがシュルっと出てきて、パクッ!

よしっ!ロッドを上げ、ぐぃっと感触あり。
そして、そいつがたまらず頭を振った瞬間・・・またしても空を切ってしまいました。
2度目の痛恨のバラシ。(あ~、やっぱスコットにするべきでしょうか(笑))

楽しい釣りって、あっという間に時間が過ぎてしまいますね。気が付いたら3時間が経っていた、そんな感じでした。結局この日は17匹の釣果で、3日間で60匹以上は釣れました。いや~、異次元の釣果です。

川から上がるときに見つけた足跡?クマの?
とうとう、黒部での釣りは終わり。太郎平小屋を経て折立登山口へ戻ります。復路は下りが中心なんですが、この薬師沢から太郎平へ向かう区間の最後にある上りの1時間がいっちばんしんどいんです。
急激な上りと、ガレ石で覆われた歩きにくい登山道、しかも帰りで溜まっている疲れ。この1時間は、本当にきつかったー!

ぜはーぜはー言いながら太郎平小屋に着き昼食。


さすがにこの季節の標高2,300mは結構寒かった
太郎平小屋には公衆電話があって(薬師沢小屋にはありません)、家に用があったんで掛けたら、30秒100円でした。

太郎平小屋から折立登山口まで標準タイム3時間10分のところ、2時間30分ほどで無事到着。

山小屋のメシが続いた体には、帰りに高山の街中からちょっと離れた41号沿いの中華「華月」で食べた坦々麺のうまかったこと!この店は何でもうまそうでしたよ。

登山口を5時過ぎに発って、帰りは東海北陸道を使い、家に着いたのは11時でした。
Kさん、今年も連れて行っていただき、ありがとうございました。

今年もよかった!来年も行くぞ!


(番外編)
今回の荷物です。ロッドケースは写っていません。65リットルのザックがパンパンでした。これでも必死で荷物を減らしたつもりだったんですが・・・
山男?に言わせると、下着や着替えは緊急用の一式以外持って行かないそうですが、同じ下着を何日もなんて・・・




(ヒットフライ)
↓これよりピーコック・ボディの方が良かった ↓フラッシャブーで巻いたイワイイワナ 

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