NZ釣行紀(その1)
フッキングした途端にそいつは40m先の対岸のバンクまで一気に突っ走った。リールが悲鳴を上げるというのはこのことか、と必死にロッドを立てながら考える。と、そいつは今度はぴったりと止まって全く動かなくなった。対岸まで40mもある川、対岸側は流れも相当に速く、この水量ではかなりの重さもある、そんな中で全く動かない。ふーっと、ここで初めて少し息が入った。
「これまでより明らかにデカイ!」心臓がバクバクする。30秒ほどガマン比べの後、持久戦に持ち込む覚悟で足場をしっかりと固めた。
ランディングした中で最大ですが
「トロフィー・クラス」とは言えないレインボー
すると今度は、下流側へまたしても突っ走り始めた!「マジッ!追っかけないとバッキングもなくなるかも!」と思った矢先にプッチン!!
リーダーとティペットの結び目で切れてました。それを見たガイドのロス・ハミルトンは
「バカー!」と日本語で自分を責めてました。ボーゼンとする僕に、「これはガイドである自分のミス、トロフィー・クラスを釣り上げるチャンスを逃してしまい、本当に申し訳ない」と謝ってくれました。
ニュージーランド北島に入って4日目、僕はこんな夢のような体験をしていました。翌日フライを補充するため寄ったツランギの街のフィッシングショップでは、「昨日、でっかいのを逃したんだって?対岸まで突っ走ったらしいね。あれは俺も逃したことがあるよ。」なんて声を掛けられ、有名人気分も味わったりして。
ちょっとお茶目なロス
こんな僕の二度目のニュージー釣り体験を少しずつ紹介したいと思います。
(やっぱりヒツジさんはたくさんいます。のどかです。)
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