2008黒部源流(後編)

narukawa119

2008年09月08日 19:50

【9月5日】
薬師沢小屋へ入って3日目、終日釣りが出来るのは今日まで。今日は黒部川上流の赤木沢方面へ。今回は初めて赤木沢を巻いた更に上流側へ入りました。

大きなプールが出てくるころから右岸側をヘツリの連続で1時間ほどで赤木沢へ到着。

天気も良くって美しい赤木沢

赤木沢のプールはイワナがうじゃうじゃいるのですが、今回はガマンガマン。上流にはウハウハが待ってるハズ。

プールのすぐ下の右岸側から巻きます。よーく見ると道がついていて、登るとテン場っぽい場所(この一帯はテント場として許可された地域ではありません。ここはテント禁止区域です。)があります。

巻きの途中で見た赤木沢

やれやれ、何とか赤木沢を越えて上流へ入った。ここまで小屋から1時間半少々。

巻いた直後の渓


さぁ、ウハウハだぁ。

・・・ハレ?

釣れない・・・・・・・・・

なぜか釣れない。魚影も見られない。前日の下流方面もそうだったが、早朝の時間帯のせいなのか、魚が付いている場所のせいなのか、結局分からず終い。

11時頃からだったか、ようやくぽつぽつと反応が出てきた。

上流はサイズが違う。25cmクラスが多いんです。

ただ、出方は結構シビアだったなぁ。同行したテンカラ師の毛バリは大きめの蛍光ポストが付いていたんですが、見るけど食わず状態が多かったらしいです。私のEHC#11にも、反転流にぴったり乗った時は激しく飛びついてくるが、開きではほとんど出なかったです。

こんな状態なんですがね、どんどん釣り上がっていくと、さらに上流は、もうほんとに、ほど良いプールだらけなんです。絶好ポイントが次から次にっちゅう状況で楽しかったぁ。

サイズは1cm更新して黒部自己記録(汗)の28cm。



あっという間に引き返す時間となり、撤収~。

小屋まで2時間以上かかって、さすがに3日目で足がフラフラ。今日もよー歩いた。

こりゃ、山下りがヤバイかもと思い、明日は釣りをせずに下りに徹することにした。

あ~、尺はまたしても出なかったが、また訪れる理由が残ったからいっか。

【9月6日】
最終日。山下りと言っても、薬師沢から太郎平までの、恐怖の上りが待っているんです。溜まった疲労が・・・しんどかった。

登山道から望む薬師沢


太郎平小屋

トータル5時間で折立登山口へ到着。

帰りに飛騨古川で日帰り入浴。4日ぶりの風呂でほんとにさっぱりしたことよ。多分、かなりクサかったす(笑)

高山で食べた中華もめちゃめちゃうまかったす。

【まとめ】
今年は、2年前、3年前と比べて、かなりスローな釣りとなってしまいました。ほかに釣り人はおらず、先行していたことは間違いないので、それが理由ではありません。なんやろね?時期か?天候不順?
時期の可能性が一番高いように思います。

フライは大物狙いだったので全て#11のEHCでしたが、大き目のイワナへのアピールはあったと思います。20cmクラスには何度も弾かれましたが、うまく流した時には25cmクラスが元気よく飛びついてきました。

ポイントは、やはり反転流に実績が多かったですが、実は最大の28cmは、ほんとなんでもない小さな瀬の瀬尻で悠然と待っていたんです。ただし、そこも枝が被っていました。宿の方に聞いた話では、なんでもない沈み石からも大物がよく出るそうです。

入渓してしばらく釣れない理由も、これまた確信が持てませんわ。場所なのか?時間帯なのか?
支流の薬師沢では今回も早朝から釣れていることを考えると、場所かなぁ。

なお、黒部川は薬師沢小屋から上流側も下流側も、離れれば離れるほど、山登りに不慣れな釣り人には結構恐ろしいヘツリ、巻きを要する箇所がいくつもあります。山登りの人には笑われるかもしれませんが、小屋から最新の情報を入手してから安全に出かけてください。確信が持てなければ無理せずに。そこまででも十分なポイントとたくさんのイワナが待ってますから。

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